2010年04月06日

愛読書「怪盗ジバコ」北 杜夫著

怪盗ジバコ_拡大写真にジャンプします。

カバーがボロボロになって外してしまったほど何度も繰り返し読んだ、1967年に単行本化された「怪盗ジバコ」の文庫本(文藝春秋)です。日に焼けで淡い褐色に変色してしまっています。
(以下、敬称略です)水上 勉の「櫻守」とともに私の愛読書です。著者の北 杜夫の本名は、斎藤宗吉で「赤光」などの歌集で知られるアララギ派の歌人 斎藤茂吉のご次男です。
ユーモア小説のジャンルですが、軽妙かつ重厚な文体の文学作品なのです。
プロットをここに書くつもりはありません。(作品の面白さを伝えられるはずもありませんので)
難しい漢字も時折出て来ます。例を挙げると悍威かんい怜悧れいり矍鑠かくしゃく・・・などです。また、延々が常用外の“蜿蜒”と書かれていますが、上梓された当時の人々は、難なく読めたのでしょうか?



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その物語の舞台となる国や土地の説明には興味津々、胸踊るものがあります。「クイーン牢獄」のフィジー、「猿のパイプ」のカラコルム、「蚤男」のコペンハーゲン、「トプカピ宮殿」のイスタンブール等、まだ見ぬ異国情緒に思いを馳せ、そしてパーセプションギャップに仰天しました。
最後の「ジバコの恋」の初出誌は「オール讀物」の昭和42年(1967年)2月号です。
264頁13行目・・・ジバコがパリのカフェの給仕にお店に置いているミネラルウォーターの種類を聞くと「たとえば、エビアンとかボルビックとかビッテルという銘柄で」と給仕は答えています。
少なくとも43年前の著者がミネラルウォーターにも詳しいことが何だかとっても嬉しいです。



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1989年に待望の続編「怪盗ジバコの復活」が新潮社から上梓されましたが、残念ながら期待が大き過ぎた感は否めませんでした。私にとって「怪盗ジバコ」は、それほどバイブルなのです。



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posted by ミッキー at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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